「プロフィール、何を書けばいいかわからない……」
イヅミ シキ絵を描いていると、一度はこの壁にぶつかると思います。
センスのある絵を描いているのに、なぜかフォロワーが増えない。
そんなとき、意外と見落とされているのがプロフィールの1行目です。
今回は、フォロワー1万人以上のアートアカウント100件を実際に調べて、プロフィールの1行目を分析してみました。
結果は驚くほどシンプル。



Xのプロフィールにお悩みの方は是非読んでみてね。
なぜ「1行目」だけを見るのか
Xのプロフィールを開いたとき、最初に目が止まるのは1行目です。
「フォローする/しない」の判断は、ほぼ1行目を読んだ瞬間に決まっています。
2行目以降は、1行目が気になった人しか読みません。



つまり1行目は「看板」です。
お店の看板に何を書くかでお客さんが変わるように、プロフィールの1行目でフォローしてくれる人が変わります。
4つのタイプで調べてみた


まずはこの4つを軸に、フォロワー1万人超の100件を集計しました。
- 【数字】型 実績・経歴・案件名・売上数など
- 「この人、すごい人だ」
- 【指名】型 ターゲット・世界観・属性の呼びかけ
- 「これ、私のことだ」
- 【変化】型 メリット・解決・別媒体への誘導
- 「この人で得をする」
- 【自分】型 書いてある内容 肩書き・信念・二つ名・世界観
- 「この人、面白そう」
全体の割合
結果はこのようになりました。
- ④【自分】型 73件(73%)
- ①【数字】型 19件(19%)
- ②【指名】型 5件(5%)
- ③【変化】型 3件(3%)
圧倒的に多いのは「④【自分】型」
ただ、後でくわしく説明しますが、同じ④でも「弱い④」と「強い④」では、まったく効果が違います。
ジャンル別の傾向
ジャンルによっても、使われるタイプに差がありました。
画集発売中のアカウント
①【数字】型の使用率が36%と最も高く、「画集を出した」という事実が最強の実績として機能していました。
FANBOXトップ層
①【数字】型が0%。 これが面白い発見で、全然数字を使っていませんでした。作品そのものが信頼の証になっているので、「フォロワー何人」「案件何件」と言わなくても信頼されている状態です。
絵描き・コミティアトップ層
④【自分】型が圧倒的多数。世界観やキャラクターで差をつけている人が多い傾向がありました。
タイプ別のくわしい解説
④【自分】型 ── 73%が選ぶ、でも肝心なのは?


最も多いタイプですが、「弱い④」と「強い④」では効果が全然違います。
例えば
弱い④の例(架空)
「絵を描いています」 「フリーのイラストレーターです」
強い④の例(架空)
「手と指輪だけを描く人。」 「どこかレトロで、あの頃に帰りたくなるような絵を描いています。」
強い④は、描く対象・世界観・感性が一言で伝わります。
自己紹介ではなく、看板になっていることが分かりますね。
強い④には4つの構造パターンがある。
モチーフ特化型
「何を描くか」を極限まで絞る。
ねこの耳だけを描く人。
冬の窓ガラスみたいな絵を描いています。
記憶のにじみを、パステルで描いている。
読者の反応 → 「この人=○○」が即インプットされる
生き様・信念型
なぜ描くか・どう描くかの「スタンス」を置く。
AIに負けたくなくて、ゆっくり丁寧に描くようにした。
手で描くことだけを、ずっとやっている。
同じような絵を、一生描き続けるつもりです。
読者の反応 → スタンスへの共感でフォローされる
世界観言語化型
見る前から「空気感」を伝える。感性系作家に最も有効です。
日常にありそうでなさそうな、あたたかな空間。
光の手前の、息をひそめた空気を描いている。
懐かしいのに見たことない景色を、アナログで。
読者の反応 → 「センスがある」「見てみたい」で止まる
二つ名・キャラ型
意味よりインパクトで止まらせる。ある程度実績がある人向け。
絵を描く元・数学教師。
指と指輪しか描かない画家。
主食は宝石です。(意味不明でも強い)
読者の反応 → 「何者だ?」という好奇心でプロフィールを最後まで読む


こうした強めのプロフは世界観や作風が固まっている人、実績の数字がまだない段階の人におすすめです。
①【数字】型 ── 使える人が限られる切り札


「この人、すごい人だ」と0.5秒で思わせられるのが①型の強みです。
| ジャンル | 使用率 | 理由 |
|---|---|---|
| 画集発売中 | 35% | 画集=外部の承認。数字が最強の証拠になる |
| 個展 | 25% | 有名人・受賞歴がある人のみ①を使える |
| イラストレーター | 27% | 大手案件名が使える人だけ有効 |
| FANBOXトップ層 | 0% | 作品そのものが実績。数字を言わなくても信頼されている |
ただし、数字がない人が使うと逆効果になります。
使える①の例(架空)
「ポケモン・ジャンプ・大手ゲーム会社の案件実績」 「毎年50作品以上の原画を制作しています。」 「初画集『○○』2024年発売」 「元ゲーム会社キャラデザ、現フリーランス」
注意が必要なのは、「実績多数」「さまざまなクライアント」のような曖昧な表現は①ではないということです。
第三者が確認できない数字は、むしろ信頼を下げます。
おすすめ
大手案件の実績がある人、画集・書籍を出している人、受賞・入選経験がある人、継続年数を正直に数字にできる人。
②【指名】型 ── 5%しかいない、最強の手段


使っている人が最も少ないのに、効果は最大級かもしれないのが②型です。
②型を使っているアカウントに共通しているのは「自分の話をしていない」こと。
④型の作家が「私は○○です」と言うのに対して、②型は「あなたのための場所です」と言っています。



売り込みではなく、招待なんです。
②の構造パターン(架空例)
パターンA:ジャンル×更新約束型
切ない世界観のイラスト、毎週金曜更新。
懐かしい風景画を、毎日1枚投稿しています。
読者の反応 → 「見たい」+「また来よう」が同時に生まれる
パターンB:ターゲット呼びかけ型
儚いものが好きな人に、刺さればいい絵を描いています。
感情に浸るのが好きな人の、壁に飾りたい絵。
切ない世界観が好きな人、ここにいます。
読者の反応 → 「私のことだ」で即フォロー。一番フォロー転換率が高いパターン。
パターンC:コミュニティ・参加型
あなたの「推し」を一緒に絵にしませんか。
好きな景色を、絵にしてもらいたい人へ。
読者の反応 → 「参加できる場所だ」という居場所感でフォローされる



企業やコミュニティ系に多いですね。
パターンD:物語提示型
作品の世界に先に入らせる。
これは、ずっと忘れられない青の話。
消えかけた記憶を、作品にし続けている。
読者の反応 → プロフィール全文を読みたくなる。
②が5%しかいない理由は、「誰のためか」を言語化するのが難しいからだと思います。
ターゲットを絞ることで、失うかもしれない人を恐れてしまう。
でも逆に言うと、②を使える人が少ないからこそ目立つタイプでもあります。



おれのこの絵を見ろってタイプが多いからな~。



クリエイターあるあるだね。
おすすめ
ターゲットが言語化できている人、ニッチなジャンルに特化している人、実績がなくても使える唯一のタイプ。
③【変化】型 ── 特定の用途にだけ有効


「フォローするだけで学べます」「続きはここで読めます」のような、メリットや誘導を前面に出すタイプです。
| 用途 | 例 | 条件 |
|---|---|---|
| サブ媒体誘導 | Xの漫画の続きはnoteで読めます | 続きを読ませる構造があること |
| 教育や解説系 | フォローするだけで色彩が学べます | 実際に学べるコンテンツがあること |
| 受注特化系 | 商業・個人問わず今すぐ受付中 | 仕事受注が最優先目的の場合のみ |
絵の解説ボット・スケブ受注専用アカウント・FANBOX誘導アカウントなど、用途が明確な場合にだけ使われていました。
アート作家が使うと「商売感」が出て、世界観や清廉さが損なわれやすいです。
感性系・世界観系のアカウントには向きません。
おすすめ
別媒体への誘導が主目的の人、絵の解説・教育コンテンツをやっている人。
どのタイプを選べばいいか
まとめると、こういう基準で選ぶのがおすすめです。


有名案件・画集・受賞がある → ①【数字】型 誰もが知る実績は、最速で信頼を作ります。
ターゲットが明確に絞れている → ②【指名】型 数字がなくても刺さる、唯一の手段です。
世界観・作風・モチーフが固まっている → ④【自分】型(強い言葉で) ニッチな専門性を看板にします。
実績も数字も、ターゲットも、まだ曖昧 → ④【自分】型(まず置く) 「何を描く人か」だけは言語化しましょう。



ちなみにこちらの記事もあわせてチェックしてみてね。



売れてる人の名前とプロフの秘密をまとめてるぞ~


まとめ
今回分析した結果、所属などの肩書や自己紹介を1行目に書く人が多いことが分かりました。
そして実績がない段階でも、ターゲットが絞れていれば②型が使えます。世界観が固まっていれば、強い④型が作れます。
大切なのは、1行目を「ただの自己紹介」だと思わないこと。
あなたのプロフィールを開いた人へ向けた、最初の一言だと考えてみてください。



1行目はお店の看板だもんな~



そうだね、えあにゃんも看板仲間じゃん。



いや、おれは看板猫じゃなくて招き猫だから。


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