
油絵の具がなかなか乾かなくて..どうすればいいでしょうか?



乾燥でお悩みならコレがおすすめだよ◎
この記事はこんな人におすすめ
- 油絵の具の乾燥を早めたい
- メディウムの使い方を知りたい
- 乾燥時間を知りたい
乾時間を短縮したいならコレ
油絵の場合他の画材とは違って酸化重合により絵の具が固まるのでつい時間が掛かりがち..。
酸化重合とは?


油絵にドライヤーはNG
因みに
空気の結合で固まるためドライヤーでの乾燥は効果がありません。



意外だな~。
ちなみにドライヤーを使用した場合、熱風で表面だけが先に乾き、下層が湿ったまま動いて皺(wrinkling)やひび割れの原因になり得ます。
油彩は酸化反応が要で、均一な空気接触と時間が必要。温度で多少は反応が進んでも、安全に言えるほどの短縮は期待しない方が無難です。
『だけど、早く描きあげたい..!』
そんな時には、速乾メディウム
速乾メディウムの使い方



基本的に1:1の割合で混ぜます◎
クサカベ公式では「混合比は1:1が標準」「使い終わりは当日中に洗浄」とのこと。
ムラが有ると乾燥時間に差が出てくるためペインティングナイフできちんと混ざるよう混ぜていきます。
また、下の層に使うことがおすすめです。
理由
乾燥の遅い下層に対して上層に乾燥の早い促進剤を使うとひびわれやしわの原因になります。



仕上げよりは下地などに使うのがおすすめです。
メディウムの他に乾燥促進剤と呼ばれる液状の画材も!
シッカチーフと呼ばれる促進剤は速乾メディウム
乾燥促進剤(シッカチーフ)は少量で強力なのでメーカーは併用禁止(超速乾メディウム+シッカチーフなど)を明記しています。無闇に重ねると過乾燥・脆化・変色のリスク。使う場合は単独で微量が基本です。
実際に試してみた





約6時間〜半日ほどで乾くという結果になりました!


色や気温によっても変わるので乾燥時間に多少バラつきはありますが、基本的には一晩で乾燥します。
今回使用したメディウム


速乾メディウムのメリットは?
- 透明度が上がる
- 粘度が下がり扱いやすくなる
- 乾燥が早まる
- 受験や個展などの場合におすすめ
速乾メディウムを混ぜる
下地を早く乾かしたい時にもおすすめですね。
また、受験など期限が決まっている場合にはこの速乾メディウム
項目 | 通常の油(リンシード) | 速乾メディウム(アルキド系例) |
---|---|---|
乾燥速度(薄塗り) | 2〜12日(顔料差大) | 〜24時間目安(製品差あり) |
ツヤ・透明度 | ツヤ増/乾燥は遅い | 透明度・流動性UP/乾燥速い |
推奨する層 | 中盤〜最終(薄塗り前提) | 初期〜中盤(下地やブロッキング) |
注意 | 厚塗りは乾燥遅延 | 併用の過度禁止/当日洗浄 |
注意点
通常よりも乾燥が早いので、パレットはその日の内に洗う事が重要!
乾燥した後だと落とすのがかなり大変なので早めに拭き取っておきましょう◎
ちなみにそのまま置いておくとぶよぶよのまま固まります。イメージで言うとカブトムシが好きな樹木の蜜のような感じ。



筆も傷むから早めにな~
まとめ
速乾メディウム
目的に応じてぜひ使ってみてください◎



乾燥を早めたい方はおすすめだよ。



油絵楽しんでな〜。
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