【検証】同じ絵でフタロブルー・コバルト・ウルトラマリンを比べてみました

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油絵を描いていると、青の絵の具選びで迷うことがよくありますよね。

青は空や影、布、静物の反射など、意外と出番が多い色です。

フタロブルー、コバルトブルー、ウルトラマリン。

どれも定番としてよく紹介されますが、実際に描いてみると 「思っていた感じと違う」と感じることもあります。

色見本や説明だけでは、制作中にどう動く色なのかが想像しにくい。

そこで今回は、理論よりも「描いていて扱いやすいかどうか」を基準に、 3種類の青を同じ条件で比べてみることにしました。

目次

今回使用した青の絵の具

今回比べた青は、次の3色です。

  • フタロブルー
  • コバルトブルーヒュー
  • フレンチウルトラマリンブルー

どれも画材店で手に入りやすく、油絵では定番とされる青です。

ただし、同じ「青」に見えても、混ぜたときの動き方や 暗部の作りやすさには違いが出ます。

検証方法について

青の違いだけが分かるように、制作条件はできるだけ揃えました。

構図や工程を変えてしまうと、青以外の要素が混ざってしまうためです。

  • モチーフは同じ
  • 工程は共通
  • 変えているのは青の絵の具だけ

同じ下塗りの上に、青だけを差し替える形で描き進めています。

イヅミ シキ

純粋に青+白のみで描いてます。

こうすることで、違いの原因を「青」に絞って見ることができます◎

比べてみた結果

今回は「きれいかどうか」よりも、 制作中に感じやすい扱いやすさを重視しました。

具体的には、次のポイントを見ています。

① 思った色が出るか

チューブから出した印象と、画面に置いたときの印象が 大きくズレないかを見ました。

特にフタロブルーは一番彩度の上がり方が大きく、変化が一番出やすい色です。

イヅミ シキ

フタロは最初かなり暗く見えますね。

逆に思った色が出やすいのはコバルトブルーヒューですね。

フレンチウルトラマリンブルーはやや赤みに振れるのでコバルトブルーヒューに比べるとややブレが出やすいです。

② 混色のコントロールしやすさ

青は単色よりも、白や他の色と混ぜて使う場面が多い色です。 そのため、混ぜたときに色が暴れないか、 微調整がしやすいかを比べました。

混色はフレンチウルトラマリンが扱いやすいです。

他の色との相性もよく、ウルトラマリンブルーを選ぶ方は多いです。

コバルトブルーヒューは中間で一番青っぽさにある澄んだ色味です。混色もある程度しやすいですね。

フタロブルーはやはり染色力が強いので混色はかなりコントロールが必要。

えあにゃん

フタロは単体で強いタイプの色だな。

③ 暗くしたときの扱いやすさ

空や布を描く際、青を暗くする工程は避けられません。

暗部が自然につくれるかを見てました。

暗色のしやすさはやはりフレンチウルトラマリンブルー。

やや赤みのあるブルーなのでバーントアンバーと混ぜた時に綺麗なブルーグレーを作ることが出来ます。

コバルトブルーヒューは寒色よりにしたい場合や落ち着いたニュートラルグレーを作りたい場合に向いています。

フタロブルーは暗くなりますが透明度と染色力が強いので彩度を落としにくく扱いはやや難しいです。

④ 3枚を並べて見たときの印象

最後に、3枚の絵を並べて比較しました。

夏の澄んだ青さを表現するならコバルトブルーヒュー。

温かみのある青ならフレンチウルトラマリン。

ファンタジー感ならフタロブルーがおすすめです。

フタロブルーは少し現実離れした印象が出やすいですが逆にそれが目を惹くポイント。

イヅミ シキ

使いこなせるとかなり強いカラーですね。

結局どの青を選べばいいか

一本だけ買うならまずはウルトラマリンブルーがおすすめです。

扱いやすく混色もしやすいので最初に買うならこちらの絵の具が最適。

次に、コバルトブルーヒュー。アクセントとしてフタロブルーがあるとより絵の表現が広がります。

イヅミ シキ

買えるなら全部持ってて損なし..!

えあにゃん

どれも綺麗な色味だもんな~。

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