今回、GamblinのGamsolを買ってみました。
お、揮発性油ってやつだな。
そうそう。あんまり日本じゃ売ってないんだよね。
今はデジタル全盛期だもんな〜。
だよね、だから今回はGamsolの使い方や使い心地なども含めてまるっと解説していくよ◎
この記事はこんな人におすすめ
- Gamsolの使い方を知りたい
- 揮発性油の匂いが苦手
- 安全なものを使いたい
Gamsolの特徴
- 安全性が高い
- 一般的な揮発性油に比べて匂いが少ない
- 海外人気が高い
安全性が高い
揮発性油は毒性があり、それによって体に害を及ぼす事もあります。
アーティストが利用できる溶剤のほとんどは、溶剤の力と安さが重視される工業用塗料業界から来ています。Gamsol は特別です。化粧品、ハンドクリーナー、食品サービス機器の洗浄など、身体とより密接に接触する製品やプロセス向けに作られています。
gamblinホームページより
gamsolも無毒ではありませんが他の揮発性油に比べて揮発性が低く安全性が高いです。
ガムソルは石油蒸留物ですが、芳香族溶剤はすべて精製されており、0.005% 未満しか残っていません。
gamblinホームページより
特に低価格のものや精製度の低い揮発性油を使うと体調不良を引き起こすこともあるので、有毒性や有害性が気になる..という場合にもおすすめですね。
後ほどテレピン油との違いや安全性についてさらに詳しく解説するよ◎
無臭のミネラルスピリッツ
揮発性油には無臭タイプと書かれているものの、結構匂いがするものも多いです。
他社メーカーの無臭タイプを持っていますが全然無臭じゃないです..。度々頭痛や吐き気が起こることも。
もはや描くどころじゃないな。
私自身、嗅覚過敏気味でもあるので無臭タイプでも匂いがきつく感じてしまう事がよくあります。
gamsolの場合、個人的にはほんの若干匂いは感じますが殆ど問題なく使えているので嗅覚過敏の方にもおすすめです◎
海外人気が高い
日本ではあまりメジャーではありませんが、アメリカを中心に海外で人気が高いです。特に健康を気にする方や揮発性油の有害性が気になる方にも人気が高いですね。
日本だと手に入りにくいのはネックですが、海外のアーティストにもよく使われている揮発性油です。
テレピンや他の揮発性油との違いは?
油絵と言えばテレピン、というイメージが大きいかもしれませんがその実匂いや毒性においてぺトロールなどの揮発性油に比べて強い傾向があります。
Gamsolはミネラルスピリットですが、テレピンに比べて匂いがかなり少なく安全性も高いです。
例として、それぞれの安全データシートと危険度を載せとくね。
テレピン
急性毒性 : 区分 4
眼球影響 : 区分 2B/眼刺激
皮膚刺激性 : 区分 3/軽度刺激性
皮膚感作性 : 区分 1/アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
呼吸器 : 区分 1/吸入するとアレルギー、喘息または呼吸困難を起こすおそれ
それぞれ区分があり、危険度が高いほど数字が小さいです。(1が一番危険)
https://www.holbein.co.jp/dcms_media/other/TURPENTINE_SDS_JP.pdf
ぺトロール
皮膚影響 : 区分 2/皮膚刺激性
眼球影響 : 区分 2B/
呼吸器 : 区分 1/吸入すると、アレルギーあるいは喘息、呼吸困難を起こすお
それ
特定臓器 : 区分 3/吸入での中枢神経系への影響のおそれ
皮膚感作性 : 区分 1/アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
https://www.holbein.co.jp/dcms_media/other/PETROLE_SDS_JP.pdf
gamsol
吸引性有毒物質:区分 1
https://gamblincolors.com/wp-content/uploads/2016/03/SDS-Gamsol.pdf
安全シートを見ると他の揮発性油に比べて安全性が高い(危険度が低い)のが分かると思います。特にテレピンの場合、急性毒性があるのでより危険度が高い事も分かりますね。(製品によってデータは変わります。)
呼吸器(感作性)と吸引性有害物質の違い以下の通りだぞ~。
呼吸器感性‥呼吸器に作用しアレルギーやぜんそく等の症状が現れるもの
吸引性有害物質‥誤嚥による有害作用、すなわち液体か固体の化学物質を口や鼻から直接飲み込んだとき、あるいは嘔吐の際に気道に入り、化学性肺炎や肺水腫などの呼吸器障害を引き起こすもの
※直接口に含む、また舐めたりした場合に健康被害を引き起こすもので最近は誤えん有害性という表記に変更されました
他にも気になる方は下のホームページで詳しく調べてみてね!
Gamsolの使い方
- 下描きや絵具の希釈に
- 筆やパレットの掃除
- 他のメディウムと併せて使う
基本的に一般的な揮発性油と使い方は同じです◎
下描きや絵具の希釈に
下描きや絵具の希釈に使えます。後ほど紹介するGAMBLINGの他製品とも相性がいいので、粘度を薄めたいときにも有用です。
筆やパレットの掃除
筆についた絵具やパレットの絵具を落とす時にも使うことが出来ます。また、描き途中の筆を洗う際にも有用です。
ブラシクリーナー(筆洗油)で落としてしまうと溶解力が強すぎるので基本的には作業終わりに使うのが一般的ですね。
他のメディウムと併せて使う
Galkydや無溶剤オイルなどと併せて使う事も出来ます。
無溶剤オイルなので、あまり揮発性油であるgamsolを混ぜて使う方はいませんが粘度を下げたい時にもおすすめです。
またGalkydなどのメディウムと混ぜることも可能です。
当社の Galkyd ペイントメディウム ラインは Gamsol で調合されているため、希釈剤として Gamsol を容易に受け入れることができます。
gamblingホームページ
Galkydとは?
油絵の具を薄めて流動性を高め、透明度と光沢を高めます。油絵の具とガルキッドを多めに混ぜて使用すると、筆跡が均一になり、エナメルのような表面が生まれます。ガルキッドは速乾性のペイント メディウムです。薄い層は、約 24 時間で触って乾きます。
ST.Louis Art suppyより引用
注意点
無臭で安全性が高いですが、換気などの注意は必要です。
匂いがしない分、ついつい注意を怠ってしまう事も。他の揮発性油を扱う時と同様にしっかりと換気や適度な休憩を取ることをおすすめします。
また、小さなお子さんやペットがいる家庭ではしっかりラベル表記をして手の届かない位置に置いておくことが重要です。そして、使わない時はきっちり蓋を閉めましょう。
無色透明だから水と間違えて飲んじゃう危険性もある。管理は徹底的にな。
換気の場合は、窓辺もしくは作業位置の傍にサーキュレーションを置いてなるべく吸い込まないようにするのがポイントですね。
きちんとした扱いを心がけていれば大丈夫だよ。
また、一部制限があるので注意が必要です。
注意: Gamsol は天然樹脂 (ダマー、コーパル、マスチック) で作られたペイントメディウムには追加しないでください。これらのメディウムには、テレピンなどの強力な溶剤が必要です。
gamblingホームページ
もし不安がある方はGAMBLINGの公式ホームページにてお問い合わせするのがおすすめです。(送信の際は英語で。)
大体一日くらいで返事が来るので気になる事があったら聞いてみてね。
どこで買える?
ネット情報を見ると画材店に売ってる場合も有りますが、日本だと取扱が少ないです。
日本の画材オンラインショップでも売ってなかったな〜
なので地方住まいの方や画材店が無い地域に住んでいる場合はAmazonがおすすめです。
私も今回Amazonで購入しました◎
まとめ
今回はgamsolについて詳しく解説してみました。あまり日本では情報が少ないので、購入の際の参考になれば幸いです。
健康寿命を延ばすためにもちゃんと安全な製品を選ばないとね。
確かにな~。お前がいなくなったら俺のエサが食えん。
君のご飯はもともと雑草じゃん。
そこに愛はあるんか?
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