皆さんはキムラッキの人体ドローイングをご存じですか?
ネットでかなりおすすめされてるみたいだな~。
有名な参考書の為、知っている方も多いかもしれませんが実はこの参考書めちゃくちゃ『高い』です。
so expensive.
この度『キム・ラッキの人体ドローイング
この記事はこんな人におすすめ
- 初心者に合うのか知りたい
- モルフォ人体デッサンやルーミスが好き
- 値段が高い為購入を迷っている
高評価のキムラッキの人体ドローイング
タイトル | キム・ラッキの人体ドローイング |
---|---|
著者 | キム・ラッキ |
ジャンル | 美術解剖学 |
価格 | 5500円(税込) |
難易度 |
購入理由
Amazonで評価が高く、絵のクオリティを上げるのにぴったりだと思い購入しました。
因みに評価は星5つ中満点の星5つ!
凄い高評価ですよね。加えて作画が進撃の巨人っぽかったのも理由の一つです。
そして、Amazonのレビューでも『値段は高くてもこの一冊で様々な技術を学べる&こんなにレベルアップ出来るのならむしろ安い』との声もあり、迷ったものの購入に至りました。
メルカリでもこちらは殆ど売られておらず、=良書故に買った方も手元に置いている場合が多いのかなと思います。人気のモルフォ人体デッサンも余り売られていなかったので良いものは中々出回らないのかなといった印象です。
それだけ良いってことだよな~。
ざっくりとした内容
人体の図形化 | 簡略化の方法や正面・側面などから見た人体図..etc |
顔 | 比率や各パーツの描き方、筋肉の紹介..etc |
人体解剖学 | 体全体の筋肉・骨の動きや形..etc |
動きから見た解剖学 | 動きによる筋肉の変化やダイナミックな動き・ポーズの紹介..etc |
基本の技を踏まえてキャラクタのコンセプトを作る | 著者の考案した様々なキャラやポーズの解説..etc |
参考書の特徴
絵のクオリティがかなり高い
表紙からも分かるように著者の画力がとてつもなく高いです。
とても絵のクオリティが高くてびっくりしました。theプロの絵といった印象ですね。
リアルよりの画風で、一般的な参考書よりも正確性の高い知識や技術を得る事が出来ます。
筋肉や肌の質感も細部まで描かれており絵に説得力を持たせたいという方にはぴったりの参考書です。
そでにある推薦の言葉にはあの『ソッカの美術解剖学ノート
解剖学の本の著者としての感嘆と、ジェラシーが同時に噴き出た。彼のノウハウを何とかして掘り起こさなければ。急いで本の仕上げをして、一面識もない彼にいきなり連絡を入れ、私のすべての弁舌を動員して本を出す事を薦めた。(本当のところ脅迫に近い)
『ソッカの美術解剖学ノート』の著者ソク・ジョンソン氏
デッサンとしての基礎が非常にしっかりしている絵でプロが嫉妬するというのも頷けます。
図形化を元に描いている
図形化、単純化という言葉をよく聞くかと思いますが各パーツの図形化の仕方も紹介されています。
あたりをルーミス先生のような針金人形や棒人間で描く方はこの“箱”で描くという事が少し慣れないかもしれません。
しかし、箱のあたりは奥行を表現出来るあたりの取り方なので挑戦してみると回り込みを上手く表現できるかもしれません。
私も奥行や回り込みは大の苦手です..。
〇✕形式でよくある間違い例も掲載されている
意外と正しく認識できていなかった箇所を分かりやすい例と共に、◎✕形式で教えてくれます。
人体の図を元に描かれているため視覚的にも分かりやすく間違いや癖の修正に大いに役立ちます。
私の場合は『えっ、これも間違いだったの?』という驚きの連続でした。
筋肉を詳しく学べる
何といってもこちらの参考書の醍醐味は筋肉だと思います。
もし、筋肉を本気で学びたいという方には買って損はないでしょう。
説明も分かりやすく何より描き込みが緻密で今までみた参考書の中で一番“筋肉”に力を入れているような気がしました。
筋肉の起始と停止から始まり、広背筋や腹直筋などの主要な筋肉を事細かに学ぶ事が出来るので画力アップには欠かせない一冊です。
「優しいルーミスの人物画やジャックハムはなんだか途中で飽きてしまいそう..」または、「とっつきにくい」といった印象をお持ちの方も少なくはないかと思います。
ダイナミックなポーズも豊富
絵を描く上でよくある悩みといえばこちらではないでしょうか?
『動きのある絵が描けない』
何だかいつも堅い絵になってしまったり、アクションポーズが苦手だったりと『動き』がつくと途端に難易度が増しますよね。
人体はモチーフの中でもトップクラスの難易度なのでやはりこういった悩みは出てきて当然かと思います。かくいう私もダイナミックな動きはかなり苦手ですのでお気持ちはよく分かります。
圧縮された腕なんて描けない..と思っていたのですがこちらの本を読むと俄然アクションポーズへの興味が湧いてきます。
キム・ラッキの人体ドローイング
参考書が横長タイプ
特にブックスタンドに立てた際にかなりはみ出してしまうので扱いが難しいんですよね..。表紙が外れやすいのであらかじめとっておいた方が楽かと思います。
模写の場合は注意が必要です。
こちらの参考書の場合、電子書籍の方が楽かもしれませんね。
デッサンが全て青鉛筆の一色
フルカラーとはいえポーズの例は全て青い鉛筆のみで描かれています。
その為、パーツごとの筋肉が少し捉えにくいかもしれません。
初心者に向いている?それとも不向き?実際のリアルな感想
向きか不向きでいうと、個人的には向いていないと感じました。
レベルにもよりますが説明も含めとてつもなく難しいです。
棒人間やルーミス式のぺらいアタリを取っているという方は初っ端から出鼻をくじかれるので確実にめげます..。
特に立体が苦手な初心者にとって箱型のアタリや立体的な骨盤を描くというのは中々難易度が高いですよね。恐らく箱を描くだけでもすぐに歪んでしまうかと思います。
初心者にオススメといわれるこれらの本で挫折を経験した方、または苦手で自分に合わなかったと感じた方は特に注意です。
有名参考書
逆にこれらの参考書が自分に合うと感じた方にはキム・ラッキの人体ドローイング
因みに私は難し過ぎて一週間で売ってしまいました。
高価且つ即メルカリで売る事が出来たので代わりにこちらの本を買ってみました。
キム・ラッキの人体ドローイング
持っていて損はありませんが、飽き性なタイプで尚且つ難しい教本が苦手という方にはもう少しフラットに学べる本をオススメします。
理系タイプの方が深く理解して学べるといった印象の参考書でしたので楽しくサクサク学びたい方にはもっとライトな教本が良いのかなと思います。
因みにみにまるさん(描き方をメインに解説するイラスト系YouTuberさん)も動画の中でこちらの本をご紹介しています。
絵がとっても上手な方で私もよく見ているのですが見た目に反し声はかなりギャップがあるので気になる方は見てみてね。
まとめ:初心者にはレベルが恐ろしく高いがもっていて損はない
初心者の私にとってこちらの教本は難易度が高く、途中で断念してしまいました。しかし中級者や解剖学的な要素を学びつつリアルな人体を描きたいという方には良いかもしれません。
もし、私の様に飽きずに楽しく学びたいタイプは正直なところオススメしません。
値段も普通の教本に比べ倍近く高価な為『買わなきゃよかった』と後悔して欲しくはないです..。
Amazonのレビューはあくまでも参考なので鵜呑みにせず自分に“合うか否か”で決めるようにしてくださいね。
ここまで読んでくださりありがとうございます。一緒に創作を頑張っていきましょうね。
ありがとな~。
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