アクリル画を描いていて、一番の悩みはやっぱり「乾燥の早さ」ですよね。
描きたいグラデーションがあるのに、色を馴染ませる前に乾いてしまう……。
そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
アクリル画において乾燥速度をコントロールすることは、表現の自由を手に入れることと同義です。
今回は、リキテックスから発売されている2つの遅乾メディウムをピックアップしました。
「スロードライブレンディング メディウム」と「グラデーション メディウム
」です。
実際に使い比べた結果を、皆さんの道具選びの参考にしていただけるよう、丁寧にレポートしていきます。
製品の特性と使い方

まずは、スロードライ ブレンディング メディウムから見ていきましょう。
これは乾燥速度を約2倍に延ばしつつ、絵具の「濃度」と「粘度」を維持してくれるタイプです。
公式の推奨では、絵具に対して最大50%(1:1)まで混ぜることができます。
イヅミ シキ絵具がシャバシャバにならず、適度な重みを保ってくれるのが特徴です。
筆跡を残しながら、じっくり時間をかけて色を練り合わせたい時に真価を発揮します。


対して、グラデーション メディウム



右の方がより水っぽいのが分かるかと思います。


こちらも液体状で、絵具に対して最大25%(3:1)程度を目安に混ぜて使います。
筆跡を極限まで消したい時や、鏡面のような滑らかな階調を作りたい時に最適です。
また、透き通るような薄塗りをしたい時にも非常に便利なメディウムです。
検証1:乾燥速度


ちなみに薄塗りの状態だと乾燥速度は特に変わりませんでした。
グラデーションメディウムが一番早く、スロードライブレンディングメディウムと水がほぼ同着。
グラデーションメディウムは薄く広がりやすいのでスロードライブレンディングよりも乾燥は早めです。
検証2:描き心地


水が特に分かりやすいですが、筆跡が残りやすくムラになりがちです。
スロードライブレンディング メディウム
水で薄めるのがいや、という場合に向いています。
逆にグラデーションメディウムは水に近いものの水ではない働きをするメディウムといった印象。
水特有のムラ感などを抑えながら薄く広げたい場合にグラデーションメディウムは効果的です。
検証3:馴染み方


こちらも一番左の水はムラ感がでやすく混ざってはいますがグラデーションはいまいち。
真ん中のスロードライブレンディングは絵の具に近い状態で描けるだけあって質感や濃さをある程度保っています。
そして、グラデーションというだけあって一番右は綺麗に色が重なっていますね。



グラデーション メディウム
グレーズやグラデーションにはこちらのメディウムがおすすめです。
まとめ





比べるとけっこう分かりやすいですね。
薄く綺麗に塗りたい場合はグラデーションメディウム、絵の具の質感を保ったまま描きたい場合にはスロードライブレンディング メディウム
どちらも乾燥を遅らせますがスロードライブレンディングの方が乾燥時間の伸びには効果的です。



どっちも遅乾だけど違うんだな~。



うんうん、目的に応じて使い分けてみてね。



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