最近、ちょっとした気づきがありました。
「私、ずっとスマホ触ってる」
絵を学ぼうとするとスマホを開く。参考になりそうな投稿を探す。
そのまま気づけばSNSを流し見している。技術的な動画を探していたはずが、関係ないショート動画に迷い込んでいる。
画面を閉じたとき、「何か学んだ」という感覚はある。
でも何を学んだのか言葉にしようとすると、うまく言えない。
イヅミ シキあれ、私って学んでるつもりで動画中毒になってない?
そう思い始めたのが、この実験のきっかけです。
なぜ「本だけ」にしようと思ったのか
正直に書きます。しんどかったんです、今の学び方が。


最近は特に目が疲れやすく..。
視力が落ちているのも自分でわかっている。脳もなんとなくずっとフル回転している感じで、ぼんやりしたまま夜になることが増えていました。
でも一番きつかったのは、「気が散り続けていること」でした。
絵の技術書を読もうとPCを開く→気づいたらSNSを見ている。
デッサンの練習中、参考写真を探そうとスマホを持つ→10分後、まったく関係ないリールを見ている。
上手くなってはいる、はず。
でも「集中できた感覚」がない。学んだはずの内容が、3日後にはうまく思い出せない。
このふわっとした手ごたえのなさが積み重なって、一度環境ごと変えてみようと思いました。
そして、もう一つはずっとスマホをいじっている自分がちょっと嫌になっていました。


学んでいるようで、ただスクロールしているだけの時間が増えていた。それがストレスになっていたんです。



優雅に庭でスケッチしたりしたい..。



たしかにアナログの感覚って大事だよな。



うん、画面ばっかりも病んできちゃって。
今回の実験ルール
決めたルールはこれです。



ずばりネットではなくアナログ学習に全振り..!



ただし例外もあるぞ。
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 絵の学習 | 紙の本のみ |
| Kindle(電子書籍) | 禁止 |
| ネット検索での学習 | 禁止 |
| YouTube学習動画 | 禁止 |
| SNSでの学習 | 禁止 |
| 制作ツール(Procreate) | 使用OK |
| 資料写真(著作権フリーサイト) | 使用OK |
| AIによる添削 | OK(ただし「教わる」ではなく「描いた後の添削のみ」) |
ポイントは「学びの入口をスマホに頼らないこと」。
Procreateはあくまで制作ツールとして使い、情報収集の手段とは別物として扱います。



さすがに資料やスケッチまで全部アナログは非効率..。
基本的に油絵を描いてるのでデジタルはカラーラフやスケッチ程度ですが、色の変更などに向いているので使用していきます。
AIについては「どう描けばいい?」「この技法教えて」はNG。
補足
個人的にAIには構造的に弱い部分などを添削してもらって第三者視点でフィードバックをもらうようにしています。



どうしても自分だと甘く見ちゃうからね。



添削お願いするお金ないしな。



それは本当にそう。
絵にAIなどは使用していないのでご安心ください。
認知科学から見ると、何が起きるのか?
少し真面目な話をします。
認知科学の世界では、「どうやって学ぶか」が記憶の定着に大きく影響することがわかっています。
特に注目されているのが「能動的想起(Active Recall)」という考え方です。
情報を受け取るだけ → 受動的学習 本を閉じて、思い出そうとする → 能動的学習
「思い出そうとする」という作業自体が、記憶を強化する。これは多くの研究で確認されていることです。
SNSやYouTubeでの学習は、情報が大量に流れてくる分、この思い出す作業が起きにくい。
スクロールしながら見ているだけでは、脳が処理しきる前に次の情報が来てしまうからです。



前は『ググればいいや』で記憶力低下も騒がれてましたよね。
一方で、紙の本は情報の流れを自分でコントロールできます。


「ここ重要かも」と思ったら立ち止まれる。本を閉じて描けば、必然的に「思い出す」作業が発生しますよね。
この積み重ねが、1年後の技術の厚みに影響してくる可能性があります。
もう一つ注目しているのが脳疲労の質です。
SNS・動画・ネット検索を行き来するマルチタスク状態の疲れと、一つのことに集中しているときの疲れは、質が違います。
前者は注意が分散し続けるため、何もしていないのに消耗していく。後者は疲れても「やりきった感」が残りやすい。
今までの私が感じていた疲れは、たぶん前者のタイプです。
「ずっとスマホを触っている感覚がストレス」だったのは、そういう理由だったのかもしれない、と今は思っています。
ただし、一つだけ大事なことを書いておきます。
「紙の本だけにすること」自体が、脳を育てるわけではありません。



本をただ眺めて終わるなら、記憶への効果は限定的です。
本を読む → 閉じる → 思い出して描く → 添削を受ける → 本を見直して修正する
このサイクルがあって、はじめて意味があるんだと思います。
「本だけにすること」はあくまで環境の整備であって、結果を決めるのは自分の動き方かもしれません。
この実験で本当に見たいこと
今回の実験は絵の技術向上だけを測るためではありません。
むしろ、私が一番観察したいのは自分の集中力と思考の質が変わるかということです。
具体的にこんなことを記録していきます。
- 絵を描いているときの「集中できた感覚」の変化
- 本を読んだ後、どれだけ内容を覚えているか
- スマホを触りたい衝動の強さ・頻度の変化
- 作品の変化(自己評価ベース)
- 脳疲労・目の疲れの感じ方



メンタルの余裕や創造性の変化が楽しみです。
数値で測れないものも多いですが、主観的な変化も立派なデータ。
これは技術論より、「自分の認知の使い方を変える実験」として捉えています。
もしこの実験を通して「集中の質」が変わるなら、絵だけじゃなくて生活全体が変わる可能性もある。
その変化を、できるだけ正直に記録していくつもりです。
実験期間は1ヵ月の予定です。



場合によっては継続もありかも。
結果は後編でご報告
後編では、実際にやってみてどうだったかを正直に書きます。
「うまくいった話」だけじゃなく、「しんどかったこと」「失敗したこと」も全部含めて。
同じように「ネット学習に疲れた」「学んだ気になってるだけかも?」と感じている方がいたら、参考にしてもらえると嬉しいです。
もし似たような実験をやってみた方がいたら、コメントで教えてください。記録を続けていく励みになります。
後編もまた読んでもらえたら嬉しいです。



さっそくアナログ縛りでやってみるね。



万年ドライアイからの卒業だな~。


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