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沢山描くを考察してみた話

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絵が上手くなるには、『沢山描け』というけれど「沢山」って何?を今回は深掘りしてみる事にした。

個人的な感想や考察だからあくまでも参考程度に読んでみてね。

絵の上手い人に「どうしたらそんなに上手くなれるの?」と聞くと答えは大抵同じような言葉が返って来ることが多い

クロッキーがいいとか、模写がおすすめとか『とにかく沢山描けばいい』とか。

何その根性論、と思ったりはたまたスケッチブックを買い漁ったり。

結局、『沢山描け』の本質をあんまり分かっていなかったように思う

そもそもの理由は、ただその言葉の意味を文字通りにしか受け取らなかった事が原因かも知れない。描けとはいうけど、その理由を深くは教えてくれないから。

上手い人は、本質的な部分を分かっているからかもね。

だからそこで、初心者との解釈に溝が生まれやすい。

初心者にとって『沢山描く』という言葉は「毎日8時間、1000枚。スケッチブックが自分の身長に並ぶくらい」なんていうある種の根性論的思考や量に焦点を当てた思考に行き着いてしまう。

そこで、コピー用紙を手に入れ毎日5時間の練習を掲げというループと以下略文。

それで上手くなるの?といえば確かに上手くはなるけれど描いた量にしては大して上達もしていないという悲劇のモンスターも生まれてしまいやすい。

もれなくそれは、私のことなんだけどね。

そもそも、沢山描くことが上手くなるというのは結局演繹法的思考のように思う。

要するに、上手く描くために沢山描くから上手くなるみたいな。まるで変な言葉遊びみたいに聞こえるよね。

さらに詳しく掘り下げていくと、絵が上手いっていうのは絵を早く正確に簡単に描く事が可能という事にも似ていると思う。

もちろん、これはあくまでテンプレートで遅筆な作家もいればデッサンは微妙なプロもいる。

けれど、大体は『絵をもっと早く描きたい』『絵を綺麗に描けるようになりたい』『絵が上手くなりたい』っていう目標や願いを持つ人が多い。

つまり、絵を沢山描くっていうのは絵を楽に描けるようになるための方法でもあるよね。

そして、人間は経験がないことを上手くやるのは難しい

毎日メイクをしている女子と滅多にメイクをしない女子ではどちらが手慣れているかは明白だよね。毎日、きちんとした身なりをしている子とそうでない子。毎日筋トレしている、していない。

結局、日頃からしている事の結果でしかない。

例え毎日メイクしていても、適当なメイクをしていれば結局は雑なメイクしか出来ない

毎日メイクしているからって『綺麗にメイクできる事』とは違う。

絵も同じように、沢山描いてもその中身がクロッキー中心ならば『クロッキー中心』の絵しか描けない。

二次創作がメインならオリジナルは難しく感じるし、作品を描かなければいくら絵を描いていても作品を描く事は難しい。

つまり『沢山描く』の前には「自分が描きたいものや理想の絵を日頃から」沢山描くということになる。

作品を描くから作品を描けるようになる。これで、少し先ほどの言葉を理解しやすくなったんじゃないかなと思う。

もちろん、作品ばかりではなく練習も観察も沢山必要。

初心者の頃は上手く描くことも難しい。それでも理想に近い絵を目指したり100パーセントを出し切る事は誰でも出来るよね。

そして、沢山描けば描くほど絵を描くのが楽になる

自分が知らないものや苦手なアングル、描けないものを沢山描くことで絵はどんどん楽に早く描くことが出来る。

なので結局は、沢山描くの本質はその量ではなく『描いたことのないものや分からないもの。自分の理想とする絵』を日頃から描いていくうちに沢山描いている結果が生まれるのかもしれない。

だからやみくもに描いても、意味がない

「絵上手いんでしょ描いて!」と言われて『あ、無理です..』と即答する哀れな管理人2世が誕生してしまう結果になる前に。

これらの駄文を読んで、少しでも気づきを得られれば嬉しいかな。

あくまでも参考までに、絵の練習や今の状況を少し立ち止まって考えてみるのもいいかもね。

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