【正直レビュー】モルフォ人体デッサン『関節と筋肉の働き(ミニシリーズ)』を実際に読んでみた感想!意外と見落としがちな知識が満載満載

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モルフォ人体デッサンのミニシリーズ『関節と筋肉の働き』を実際に読んでみました!

i-MY(あいまい)

皆さんこんにちは、管理人の花影-kaei-です。

今回はAmazonで購入してみた大人気モルフォ人体デッサンのミニシリーズ『関節と筋肉の働き』をレビューしていきたいと思います。

えあにゃん
絵師必見だぞ~。

この記事はこんな人におすすめ

  • 関節の動きや骨を知りたい
  • 筋肉が苦手
  • 構造から学びたい

大人気モルフォ人体デッサン!だけど、ちょっぴり難しい?

こちらの参考書は他にも色々なシリーズが出ており、「箱と円筒で描く通称箱モルフォ」「手と足を描く」などのミニシリーズ。

そして、ちょっと分厚い「モルフォ人体デッサン」などがあります。

何度も重版され、イラスト参考書の中でトップクラスの発行数を記録しています。かの有名な「ルーミスの優しい人物画」とこの「モルフォ人体デッサン」は絵を描く方なら一度は耳にした事があるのではないでしょうか?

しかし、この有名な二つ。ある共通点があります。

それは、文章がかなり小難しいということです。

初心者向けといいつつも全く初心者向けの文章ではありません。油絵画家の卵がうんうん唸りながら読むような本です。

i-MY(あいまい)
かくいう私も絵を描き始めた頃にAmazonで四冊まとめてシリーズ購入してみたものの一ヵ月で放置しました。

初心者に優しいかと言われればnoです。しかし、絵を描き始めて一年が過ぎた今じっくり読んでみると意外と面白い本という事に気が付きました。今回はそんなモルフォ人体デッサン『関節と筋肉の働き』を正直にレビューしていきたいと思いますので興味が有る方は是非最後まで読んでみてくださいね。

この本の特徴は?


筋肉や関節の働きを知りたい方向けの参考書です。

モルフォというのは蝶々ではなく形態学的という意味でモルフォロジーから来ているようです。

形態学(けいたいがく、独:Morphologie、英:Morphology)とは、生物の一分野であり、生物の構造と形態に関する学問。 形態学的記述では、主に、生物の器官や組織の肉眼的・可視的な特徴を得る。

Wikipedia引用

i-MY(あいまい)
ちょっと難しいですね。美術解剖学との違いは、プラモデルのように分解して研究する学問と人間の外側の構造(=見える所)をみて特徴を掴む学問といった違いかなと思います。要するに外科と内科のような感じで、形態学は内科の様に『中』には興味がないのかなといった印象。

こんな風に書かれていることが多いです。

『関節と筋肉の働きp14より引用』

モルフォシリーズでも随所に
「~省略(内部の筋肉;補足)外見のフォルムの理解に役立つわけではありません。本書では、デッサンに有用な筋肉のみを用いて説明を進めていきます。」

ミニシリーズは既に出版されている「モルフォ人体デッサン」の補足的な役割ですが、勿論単体としても十分に使用する事が出来ます。

180度に見開き設定がされているので本自体が見やすくなっており、何かでページを抑える必要もなくテーブルに置いて読むことも可能ですよ。

使い方

参考書としてもご使用できますし、模写として使ってみるのも良いかと思います。

模写は厳密にいうと著作権があるのでネット上に上げる事は出来ませんが私的利用(個人での模写)は利用可能ですので常識の範囲内で行う分には大丈夫でしょう。

実際に読んでみた感想

とにかく文章が小難しいので一度で理解出来ない所は2,3度読み返し、自分の言葉で置き換える事が出来るまで繰り返し読んでみました。

i-MY(あいまい)

内容としてはちょっとした医学書のような感じです。

しかし、意外と一般的な参考書では省略されがちな知識も描かれているので「へぇ、そうなんだ」と思う事も多くありました。

まず、大雑把に

頭部&頸部
体幹
上肢+下肢
参考資料

この四つをメインに筋肉や関節の働きが紹介されています。身体全体の動きについてより詳しく知る事が出来ますね。

更に詳しくいうと大体こんな感じの事を知る事が出来ます。

腕を曲げた時の筋肉の様子はどうなっているのか?
腰の骨がどうなっているのか?
足の筋肉はどのように動くのか?
背中の筋肉や腕の動かし方は?
手足の骨はどうなっているのか?
腹筋やその他周辺の筋肉がどうついているのか?

総ページ数は95ページで解説文は多くて一ページ辺り10数行程度なので読もうと思えば1日で読む事は出来ますが、理解するにはある程度時間を要すかもしれません。

もし、美術解剖学を既に学んだ方であれば難なく理解できるかと思いますが初心者の方は「椎骨..?尾椎..。何それ」と途中で飽きてしまう可能性もあります。

なので個人的な感想としては、いきなりモルフォを読むよりはもう少し難易度が優しい美術解剖学書を読んだ後に+αとして読むというのがお勧めです。

特に入門者や初心者の方であれば、

こういったわくわくして読める参考書がお勧めです。『楽しい!』と思いながら読めるのでまずはこちらもチェックしてみてくださいね。描き始めに迷いがちなアタリの取り方、様々な角度の描き方を知る事が出来ます。
それじゃあ、初心者は買わない方が良いのでしょうか..?
i-MY(あいまい)
そんなことはないよ。誰だって、ずっと初心者じゃないし絵を続けていれば確実に役に立つ時が来るからね。特に初心者から中級者へステップアップする時に凄くお勧めだから買って損はないと思うよ。

上記の通り、美術解剖学を学んだ方や初心者から中級者へステップアップしたい方、その他ある程度絵が描ける方には特にお勧めの本だと思います。

そして、絵を始めたばかりの方にも今後必ず必要になる知識が多く書かれていますので今はまだ難しくてもいつか『ぴったり』ハマる時がくるのでその時に楽々理解出来るよう基礎を固めておきましょう。

本書感想に戻りますが、この本には豆知識的な事も多く書かれています。少々ネタバレにはなりますが

頸椎で皮下に棘が見えるのは、第6頸椎と第7頸椎のみです

モルフォ人体デッサン『関節と筋肉の働きp14』より引用

i-MY(あいまい)
ちょっとまた難しいですよね。分かりやすく解説するとこういう事です。

俯いたときにうなじ辺りに骨が見える事がありますよね?(正確には棘)私は勝手にイケメン骨と呼んでいるのですが、その時に見える骨の数は2つですよということです。

但し体型にもよるのであくまでも通常はという事になります。

そして、この骨=頸椎は全部で第7まであるのでこのイケメン骨の下には胸郭が付いている(スタートラインの目安)という事もあわせて知る事が出来ます。

知っているとちょっと便利ですよね。

こういった知識を得る事も出来ますし、勿論筋肉や関節について重要な事を学ぶ事が出来ます。

一冊読むと他の美術解剖学や参考書の理解がかなりしやすくなるので、とてもお勧めです。

i-MY(あいまい)
デッサン(例の絵)と解説文の割合は凡そ8;2なので豊富な例が載っていますよ。因みにリアルデッサンの為絵は可愛くないです。でも、たまに美人やイケメンなモデル(仮)もいるので探してみてね。

まとめ

ちょっぴり難しいけれど持っていて損はない一冊かと思います。薄いので、持ち歩きしやすいですしシンプルでとても見やすいです。

モルフォ人体デッサンは様々なシリーズが出ているので揃えてみるのも楽しいですよね。

例えデフォルメされた絵を描く場合でも人間の構造を知って描くとバランスも綺麗に取れるので是非『関節と筋肉の働き』ミニシリーズを読んでみてください。

i-MY(あいまい)
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。どうかこの記事がお役立ちますように。
えあにゃん
頑張ろうな~。
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